変わらない日常

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私は人付き合いが苦手だ。 自分から話しかけないとっと毎日思うが、喉元で言葉が詰まってしまい結局 相手に聞こえるか聞こえないかの声で挨拶をするのが精一杯だ。 今日も駄目。 やっぱり私は何時までたっても一人ぼっちだ。 どのグループにも入れない。 「おはよう!!」 「えっ?」 「おはよう!」 「おは…….よ…ぅ……」 「えっ?聞こえない!」 「おっ……おはよう///!!」 「なんだ、ちゃんと声出るじゃん!」 「えっ?」 「お前、いっつも1人で居るから人形かと思った。」 「ご、ごめん…なさい…」 「何で謝るの?別に悪い事してないだろ?それよりも何か言い返せよ!!」 「言い返す?」 「俺はお前の事、人形って言ったんだぞ!何か言い返せよ!」 って突然 言われてもわかんないよ…/// 何て言えば良いの?? 「はい!時間切れ!!」 「えっ?」 「そんなんだから、どのグループにも入れないんだよ!」 そんな事貴方に言われなくても自分が一番解ってるよ。 「何でグループに入ろうとしないの?1人で居ても何も楽しくないだろ?」 私だって…1人で居たくて居てる訳じゃないよ。 「まぁ、答えたくないなら答えなくて良いけど。」 「………がうの……」 「何?」 「答えたく無いんじゃなくて、答えれないの。」 「どうして?」 「何て話をすれば良いのか解らないの。皆みたいに話題とか無いし、皆とどうやって接すれば良いのか解らないの…」 「お前は外人か?」 「えっ?」 「日本語喋れないのか?」 何?どう言う事? 「ったく、しかたねぇな。」 えっ?ため息?何で?? 「俺、田澤誠(タザワマコト)!宜しく!!」 誠は手を差し伸べた。 「私は川越優里(カワゴシユリ)です。宜しく御願いします。」 優里は誠の手を握った。
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