始まり

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始まり

まぶしい光で目が覚めると、真っ白な天井と壁が目に入った。 「イっ……」 なぜか身体の節々がとても痛い。 とてもベッドから身を起こせそうになかった。 なんとか首だけを動かして、あたりの様子をうかがう。 寝ているベッドや白を基調とした部屋から、ここはどうやら病院のようだ。 左側には大きな窓があり、レースのカーテン越しから明るい陽射しが差し込んでいる。 外からのチュンチュンと聞こえる鳥のさえずりと、清々しい澄んだ空気から、どうやら時間帯は朝のようだ。 「ここは……どこだ?」 まだもやのかかったような頭の中、必死にここにいる理由を探した。 しかし、思い出せそうにない。 ―――今まで何をしていた? ―――どうしてこんなとこにいる? まぶしい光で目が覚めると、真っ白な天井と壁が目に入った。 「イっ……」 なぜか身体の節々がとても痛い。 とてもベッドから身を起こせそうになかった。 なんとか首だけを動かして、あたりの様子をうかがう。 寝ているベッドや白を基調とした部屋から、ここはどうやら病院のようだ。 左側には大きな窓があり、レースのカーテン越しから明るい陽射しが差し込んでいる。 外からのチュンチュンと聞こえる鳥のさえずりと、清々しい澄んだ空気から、どうやら時間帯は朝のようだ。 「ここは……どこだ?」 まだもやのかかったような頭の中、必死にここにいる理由を探した。 しかし、思い出せそうにない。 ―――今まで何をしていた? ―――どうしてこんなとこにいる? 考えていると、ふと胸のあたりに何かが乗っかっている違和感があった。 幸い左手は少し動かせたため、自身の胸を探ると、何かペンダントのようなものをつけているようだった。 手探りでペンダントを顔の前に取り出すと、そこには紫色の綺麗な欠片がついていた。 欠片をくるくる回すと、病室の蛍光灯の光に反射して、美しく光った。 このようなものの覚えがない。 果たしてこんな高そうなもの、俺が持っていただろうか…。 「……だめ、だ」 頭がぼうっとしてきて、身体の節々の痛みの中。 また俺は眠りについた。
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