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当然のように熱くなった先端からはより熱い白濁が吐き出されて、コンラッドの口の中だ。
盗み見ると、コンラッドは丁寧に飲み下して、更に舐めとって綺麗にしている。妙に色っぽい顔をしているのを見ると、また興奮してきてしまう。
「ん?」
「あ……」
「ハリー」
一度芯を失ったのに、微妙に反応する愚息を感じたコンラッドが睨む。恥ずかしいが、それだけこいつが色っぽい顔をしていたってことで、不可抗力だ。
「だって!」
病み上がりだってのになんて現金なとは思うし、ココだけ元気だなって呆れるけれどこれが現実。
「あの……だめ?」
「流石にダメ」
「ですよね……」
最後は軽く怒られてしまった。けれど、ちょっとだけ嬉しかったのは、あんなに大事そうに、恥ずかしそうに愛してくれる恋人の意外な行動力だろうか。
「コンラッド」
「ん?」
彼はもう体を離して、体を拭くためのタオルを用意してくれている。汗臭いのが気になると言ったら、わざわざアロマオイルを数滴垂らして用意してくれるんだ。
「全快したら、今度は俺がコンラッドにサービスするね」
「ぐふっ!」
水を飲みながら盛大に吹いたコンラッドが咽せている。首まで赤くなりながら、恥ずかしいのを誤魔化すみたいに睨んで。
「楽しみにしててね、コンラッド」
「……うん」
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