【R18】貴方を待ちわびて(リカルド)

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 それでも意欲的だ。人体は時に医学の範疇を超える。彼もこのまま意欲的に取り組んでいけば、劇的な回復もあるのかもしれない。 「ふぅ……」  肩に手を置いて回し、机から立ちブランデーを注ぐ。今日の仕事はここまで。あと一時間もすれば就寝時間だ。  その時、コンコンという控えめなノックがあった。 「どうぞ」 「お邪魔します」  ひょこっと、寝間着に上着をひっかけたチェスターが顔を出す。スルリと中に入った彼は空いているソファーに腰を下ろした。  なんだか、久しぶりだ。帰ってきた日にこうして部屋で会って、離れていた時の話しを少ししてからは忙しく動いていた。チェスターも忙しいのを察してか、夜に会いにくることが少なかった。 「飲みますか?」 「あぁ、少しだけ」  グラスに三分の一程度ブランデーを注いで、彼の前に出す。それをちびりと飲んだチェスターは途端に「濃い!」と呻いている。 「先生、よくこんなに濃いの飲めるね」 「慣れですし、普段からこのくらいの量を守って飲んでいますから」  深酒はしないが、ほんの少し飲みたくなる。だから毎日少しだけ。外で飲む事はあまりしない。  チェスターのグラスに水を注ぎ足せばようやく飲めるようになって、彼もチビチビ飲み出した。 「先生、疲れてる?」     
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