【R18】貴方を待ちわびて(リカルド)

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 伺う目をしたチェスターが心配そうにしている。それを見ながら、ほんの少し言いたい事もあった。 「そうですね」 「休めてる?」 「まぁ、いつも通りには」  だからこそ気を使って訪ねてこないというのは、寂しい。ずっと離れていて、ようやく帰ってきたのに疲労を理由にまだ何もしていない。  けれどこれを口にするのは、少し恥ずかしい。淫乱だと思われるのは嫌で、表情にも出ないから伝えようがない。本当は疲れている時こそしたいとか、寂しい思いを埋めてほしいとか、色々あるのだけれど。 「あの、就寝時間になったら行くから」 「行ってしまうのですか?」 「え?」  思わず悶々とした気持ちが口をついた。しくじったとは思ったが、見つめたチェスターは顔を赤くしている。年下の恋人は今もわんこで純情だ。 「チェスター、こっちへ」  手招きすると疑問そうにしながらもチェスターは腰を上げ、隣りにきた。  リカルドはその腕を引いて、半ば強引に口づけた。  間近で見る驚いた瞳が、舌を絡ませるとトロリと蕩ける。固まっていた手は次にしっかりと体を支えるように整えて、リカルドとのキスを楽しんでいる。 「先生、どうしたの?」  色っぽく潤ませた瞳のまま、こんな事を聞いてくる奴を多少恨む。どうしたのもなにも、こんなに分かりやすい感情の表現があるだろうか。     
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