不安ごと抱きしめて

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 予定通りに仕事を始めたが、すぐにシウスやクラウル、オスカルにランバートの体調を伝えた。 「あの子、以前も悪化したよね? 前日までは本当に何でもなかったの?」 「あぁ、平気だった。顔色にも変化はなかったんだが」 「暫く何でもなかったのだがね。エリオットもまだ部屋で休養じゃ」 「もう熱も下がったから、安息日明けには復帰する予定だけれどね」  エリオットも熱が高かったらしいが、今は平気らしい。遠征の疲れもあるからと少し長めに休みを取っているだけだ。 「それにしても、心配だな。そんなに熱が高いのか」 「動けなくなっていたし、声も出なかった。脈も乱れているとかで」 「そんなにか。ゼロスも酷かったが、そこまでではなかったからな」  クラウルも深刻そうな顔をする。それを見ながら、ファウストも不安が募った。  ランバートは基本的に病気に強い。普段はまったくと言っていいほど健康だ。だが一旦崩れると重病になっている。入って一年目の時も辛そうにしていた。 「では、暫くお前も自室で仕事をしてはどうだ?」 「え?」 「幸い訓練などは師団長に任せていい。書類仕事はランバートが頑張ったおかげで溜まっておらぬだろ? 自室での仕事で十分だろ」 「いいのか?」 「構わぬよ」     
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