ウチの子は普通です

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「それで5歳になってからですが、もしかしたら目覚めると同時に暴発が起きる可能性があります。心配であれば<アンファン>が責任もって24時間お預かりしますが、フォーティスさんとレクイムさん、お二方ほどの力があれば暴発を抑えることは可能です。一応術式を書いておいてありますのでしっかり熟読し、覚えておいてください。その年齢になると恐らく相殺玉(ディカレィボム)も効かないので、5歳になった時点で渡した(ボム)は<アンファン>に返してください。よろしいですね?」 淡々と告げるカルネに夫婦は頷く。 「あの……」 「お子様が手放さない場合は”カルネ先生が鬼になるよ”と言えば渡してくれるでしょう」 フォーティスが聞こうとしたことを察知しカルネは答える。 <絶対効果抜群だ> <聞こえてるわよ> セレーネが思わず一人で頷いていたらその心の声は駄々洩れで、カルネからひんやりとした思念がきた。 セレーネは、黙ってこの思念の糸を外してしまおうかと真剣に思った。 まぁそんな思惑もカルネには駄々洩れなわけで、<まだダメよ>と恐ろしい言葉が伝わってきたので半泣きな気分になりながら断念した。 「さて……大方の重要事項はこれで以上です。他にご質問はございますか?」 カルネは、呆然としているレクイムを見、カルネと同じく毅然としているフォーティスを見た。 「賢者と言うのは、本当なのですか?」 「私の腕が鈍っていなければ」 フォーティスの問いにカルネは微笑む。
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