ウチの子は普通です

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「リア……そうか」 その表情からどんどん血の気が引いていく。 「そんな……そんな話は聞いたことないぞ!」 レクイムが叫ぶと紙が燃えた。 驚いて手を離すと、その紙は火の玉となりレクイムの前で燃え続ける。 「だって秘密(シークレット)ですから。外に持ち出したら……こうなるんですよ」 カルネはそう言いながら火を見つめ、目を細める。 灰も出さず炎はゆっくりと小さくなり消えていく。 「……で? 園長が重宝している私をどうなさるおつもりで?」 苛立ちを煽るような、満面の煌びやかな笑みでカルネは言った。 「……何もありません、ナタを今後ともよろしくお願いします」 レクイムは青ざめた表情でそう口早に言うと軽く頭を下げ、フォーティスに「帰るぞ」と促した。 フォーティスは訳が分からないながらも席を立つと「ありがとうございます、これからもよろしくお願いします」と頭を深々と下げた。 セレーネも状況を理解はしていないが、礼儀正しく「いえ、こちらこそよろしくお願いいたします」と頭を下げた。 それは、無事に面談を終了できた合図でもあった。
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