第1章

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歩いていると、いつもの分かれ道についた。   「じゃあ彩加、また後でな!」 「おう!」  そう言ってお互い家に帰った。  学校から帰ってきた後、21時頃に潤一と通話をしながらオンラインゲームをする。なので、別れ際に潤一は”また後で”と言ったのだ。宿題などはそれまでに終わらせていて、ゲームが終わり次第寝る。今となっては、日課になっている。   高校生になれば何かが変わるのかなと思っていたが、実際は中学時代と何も変わらなかった。もし何かが変わっていたとしても、それはきっと気づけない程度の変化だと思う。  恋人でもいたら、世界が変わって見えるのかな・・・などと考えもしたが、女友達すらいない自分に恋人なんてとてもできる気がしない。今は特に、恋人が欲しいとも思わないが、せめて女友達くらいは欲しいと思う。  ベッドに入りそのようなことを考えながら眠りに就いた。
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