第1章

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宴会も終わり、4人で一息ついていると、京子、日本酒が冷やしてあるので持って来ておくれと敬二がいったので、あ、忘れていましたと、小瓶に入れた、三陸のりと酒盗をリックサック、 からとりだし、目の前に出し江戸時代から持って来た酒の肴ですというと、ほうひとつは塩辛ですね、もうひとつはというので、天草から取ったのりですというと、 それは楽しみだといい、京子が日本酒を持ってきて注ぎ、それでは改めてと盃を重ね、敬二が三陸のりをつまむと、これは酒の肴にピッタリだと目を丸くしています、京子も一口食べ、 ほんとうだ、おいしいといい、これは江戸時代に広く食べられているのですかと聞くので、メイがいいえ、旦那様の工夫ですと答えると、真一朗君は料理も得意なのと敬二が、感心して、 いたのです、 翌日は電車に乗り奥多摩にむかい、奥多摩の渓流にわけ入ったのです、メイに鈴をつけると、迷子にはなりませんよというので、秋口なので冬眠の為、山の下の方までクマがえさ探し、 に降りてくるよ、鉢合わせになるとクマは臆病な動物なので人を襲う事もあるのさ、こうやって鈴をつけておけば、クマに聞こえる為、鈴の音の方には近づかないんだよといったのです、 都会から離れているのでとても静かです、まるで渡良瀬の森にいる見たいですね、懐かしい感じがしますと言うので、だから自然の物を写真に取るのが好きなんだよと笑ったのです、 それではそろそろ昼にしょうかというと、おにぎりはもってきていませんよというので、大丈夫だよと、川の石でカマドを作り、谷川の水を飯ごうにいれ、枯れ木に火をつけ、 折りたたみの竿をだし広げて、 いわの窪みに投げ流していると直ぐにぐぐ~と引きあげると、立派なイワナです、メイがすご~いと感心していたのです、4匹を釣り上げ、お腹を裂き塩をまぶして、木の串を刺し、 カマドに立てかけ、お湯が沸いたので、その中に口径食の味噌汁の元をいれ、もうひとつの飯ごうにこれも口径食の米をいれ蓋をしたのです、暫くしてイワナもやけ、米も炊きあが、 つたので、折りたたみのおわんにご飯と味噌汁をついでメイに渡したのです、 メイがすご~い、便利な物があるのですねとビックリしているので、イワナも食べてごらんというと、一口食べおいしい、諸国巡察を思い出しました、楽しいとはしゃいでいたのです、
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