ココアシガレットが甘くない

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 長いまつ毛はやけにエロティックで、見つめているだけで、僕の一部が屹立してくる。 「本気で惚れたら、一緒に暮らしちゃだめ。週末に会ってセックスするくらいが、いちばんちょうどいいんだって」 「どういう意味だよ?」  僕には本当にその意味がわからなかった。  阿部さんは目を細めた。 「梅原が好きだってことだよ」 「愛って、馴れると腐るから」  つい今しがたまで激しく僕に突かれていた阿部さんは、肘を立てた僕の下でそう言って、僕にため息をつかせた。 「()えるよ」 「でも、ほんとだし」 「阿部さんは遊びだってことだろ? わかってるよ」  僕はまだ少し硬い繋がりを抜き外し、阿部さんの隣に寝転がった。  ベッドはシングルで狭かったけど、旦那と別々なのは幸いだった。 「それって、梅原は本気だってこと?」
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