ココアシガレットが甘くない
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その透明な声を、腹のずっと奥底に押し込んで、僕は目元を拭った。 一歩足を踏み出すと、やってくる新しい朝の予感を孕んだ空気が、耳たぶを撫でて過ぎていった。 唐揚げの筋が、今頃になって取れた。 (fin)
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