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「……うん。急に頭痛と目眩がしたんだ。それで、父さんに学校は念の為休めって言われて……。」
「…そう。ならいいけど…。今日は、ゆっくり部屋で休んでるのよ?」
「うん…」
そう言って、母さんは部屋を出て行った。大丈夫かな?咄嗟に浮かんできた仮病の内容使っちゃったけど……。
「…ごめん、母さん……。」
俺は、ドアに触れながら小声で謝った。
父さんは一体何がしたいんだろう?息子の俺の処女を奪って、一日に三回セックスして、見知らぬ女性とセックスして……。父さんはそんな人じゃなかった。優しくて、家族思いで、仕事に真面目で…今の父さんとは真逆だった。一体、父さんはどうしてしまったんだろう?怖い…。すると、また部屋のドアをノックする音がした。
「城玖、ちょっといいか?」
父さんの声だ。俺は恐る恐るドアを開ける。すると父さんの後ろにまた見知らぬ女性がいた。
「父さん、誰…その人?」
「あぁ、キャバ嬢の百花ちゃんだよ。最近仲良くなってね。」
「こんにちは~♪」
「……こんにちは。」
大体予想はついた。父さんは口を開く。
「今から百花ちゃんとヤるんだ。母さんは出かけてるから大丈夫だとは思うが、もし帰ってきたらすぐにバレちゃう。お前の部屋は、下にはあまり聞こえないところにあるから、お前の部屋貸してくれ。」
予想以上に酷かった。俺の部屋でヤらせろ?ふざけんなよ。人の部屋でセックスするとか頭おかしすぎるだろ!ラブホでも行けばいいのにっ…!
「無理。父さんとその人のセックスのために部屋貸すほど、俺は心広くないよ。ヤるんだったら父さん達の部屋でヤって。それが嫌ならすぐにその人帰らせて。」
「冷たいな~。少しくらいいいじゃんか。」
「絶対嫌だ。」
「あっそう。じゃあこれ、SNSに拡散するけどいいのか?」
そう言って父さんが見せてきたのは、学校を休んだ後父さんとセックスをした動画だった。
「なっ…何で……」
「いやぁ、想像以上によかったから撮っちゃったんだ~。どうする?拡散されたくないだろ?」
「……」
「あ、安心しろ?ベッド汚したら責任取って洗濯するから。な?」
「…分かった…早く終わらせてよ?」
俺は、そう言うしかなかった。
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