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「行かねえよ。勝手に行ってこい」
「冷たい言い方だなぁ。わかったよ、勝手に行ってきます!!」
「へーいよ」
「腹立つなぁもう!」
「俺はお前みたいなもの好きじゃねえの」
「もの好きって…好奇心旺盛って言ってよね」
「楽しそうに話してるな。お二人さん」
「…何だよ」
ホノカの更に後ろから、セイが話しかけてくる
こいつも幼馴染の一人だ
「お前の目にはこれが楽しそうに見えるか。病院行け」
「見えるけどな」
「それより知ってるかアキト…【創界】の一人、ラグマ様が亡くなったらしい」
「ラグマ様が…!?病気か?」
「…そう発表されてたな。急死だったらしい」
「が、俺は違うと思う…恐らくは【ベルディア】が絡んでるとみた」
「…ベルディア…」
ーーーこの世界は、創界と呼ばれる8人の偉いさん達によって均衡が保たれている
そして、ベルディアという悪の軍団が存在する
そのベルディアを抑圧しているのも、創界の功績らしい
俺達が何不自由無くこうして暮らせてるのは全部創界のお陰だ。よくはわからねえが
文献によると、かつて数百年程前…突然現れたそのベルディアによってーーこの世界からほぼ全ての人間が姿を消したらしい…
だがほんの僅かながら残っていた為、こうしてまた世界は繁栄し人口も増えたようだ
とても信じられる話じゃねえな……
そもそも俺はそのベルディアとやらをみたことがねえ!
まあ悪い奴らなんだろうが…実際の所なんかされたわけでもねえしな…
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