第1章 -僕のおばあちゃん-

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いつも明るく笑顔の似合う人だった。 それが僕のおばあちゃんだ。おばあちゃんの口癖は「大丈夫、大丈夫」や「まぁいっか」だった。僕はそんなおばあちゃんが大好きだったし、おばあちゃんの周りにはいつも笑顔の人がたくさんいた。だから、この手紙を見つけた時にはおばあちゃんが書いたとは思えなかったし、いまいちよくわからないと思った。 「来夢?どうしたの?」 なかなか戻ってこない僕を心配して母が探しにきたようだ。 そう、今から1時間前…… 僕はいつものように祖母の部屋で本を読んでいた。 祖母はジャンルを問わずいろんな本を読む人で、祖母の本棚にはたくさんの本が並べられていた。本から得られる情報はいろんな所に役立つのよと言って小さい頃は母や父だけでなく、祖母もよく本を読んでくれた。 「その日その時で読みたいものは違うから好きなものを選んでおいで」 そうにっこり微笑んで言ってくれる祖母に、絵本だけでなく図鑑や時には辞書を読んでほしいと言って渡し、読んでもらったこともある。僕の中での祖母はいつも温かくニコニコしていて、いい意味で悩みなどない人だと思ってた。 そんな祖母の部屋で見つけた1通の手紙…
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