新しい異世界へと

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 遂にと言うほどの時間は過ぎてはいないが、欲しかった移動系の秘密な道具が作成できたので早速使いたいと思う。  一応は移動先の草原の迷宮の入り口ら辺を秘密な道具を使用して、人が居ないかを調べておく。  確認が済んだので俺は完成したペン型の秘密な道具を右手に持ち、左手の平に丸を書く。   (草原の迷宮の入り口)  俺の左手の平に丸が書かれると同時に俺の視界が、瞬時に別の場所に切り替わった。  どうやら上手く移動が出来たようだ。   (良かった、特に問題も無く起動して発動してくれたな)  体を動かしたり周囲の様子を確認してみるが変な所も無さそうだ。  そして周囲に俺以外の人間もいないようだ。   「これで一応は完成したけど出来れば瞬間転移をする前に移動先の様子を確認できる機能が欲しいな」  これは俺が移動する為に、わざわざ他の道具を起動して確認するのが面倒なので一つに纏めておきたいというのがある。  そして実はこの秘密な道具は俺以外の人間も望む場所に瞬間転移を出来るようにしてある。   「まずは望んだ場所を確認できる秘密な道具を使って組み込んで完成させよう」  俺は作り始めようとして望遠鏡型の秘密な道具を能力で作り出す。  この望遠鏡型を使って俺は求めている秘密な道具を作り出そうとしていた。  それでは作業開始という所で俺は腹が減ってきている事に気が付いた。   (動きに支障はないけど気にはなるし先に何か食べておくか)  軽く腹が減っている感じなのでサンドイッチでも食べればいいだろう。  どこかのコンビニで売っている感じのハムとレタスのサンドイッチを異次元収納から取寄せて封を開けて食べる。  食べながら改造について考えてみる。   (出来れば視覚と聴覚で確認が出来ればいいけど、望んだ場所の情報も知る事が出来れば便利だよな)  そうなると複数の秘密な道具を組み合わせる必要がある。  組み合わせる予定の秘密な道具は同一の次元なら望んだ場所を見れる望遠鏡と、離れた場所を映して聴くことが出来るテレビと、あらゆる存在を調べる事が可能な分析機を使うつもりだ。    この3つの秘密な道具を組み合わせる事で望んだ場所を見て聞いて調べる秘密な道具が出来る筈だ。
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