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傷つけないためか、あたふたと慌てて言葉を選ぶ渕先生。
遊ばれてるようにも見えるけどきっと好意を寄せられているからこそなんだろうな。
先生も本気で嫌がってるわけではなく、生徒と話せて嬉しそうだ。
凛ちゃんが言っていたように、きっとこういう子がたくさんいるんだろうな。
羨ましい?楽しそう?ずるい?
色々な感情が自分の中に湧いてくるのが分かった。
そんなことを考えている今も、私なんかいないように三人で私には分からない話をしている。
私はそっと教室を出て自分の教室へと戻った。会話に集中していたせいか、渕先生にも気づかれなかった。
この日はずっと心がモヤモヤして上の空だった。
自分でもどうかしていると思う。たかが学校の先生に嫉妬するなんて。話したこともほぼないのに。
しかし、このおかげで自分の感情が確かなもののなった。
-…私は、本気で先生が好き
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