129人が本棚に入れています
本棚に追加
未熟な俺を支え続けて、甲斐は限界まできてしまった。
俺は、もっと早くに、甲斐を成仏させなくてはいけなかったのだ。
それと、甲斐に頼むのを忘れていた事項があった。
「織田さん、お願いします。甲斐さんがいなくなっても、死保の協力者でいてください」
甲斐はまだまだ死保にいると思っていたので、織田へお願いして貰っていなかった。
「甲斐さんは、知っていたよ……菩薩を守って欲しいと頼んでいった。市来は
殺されるかもしれないってね」
惣一郎の作った、ジオラマが脳裏を霞める。
もしかして、俺の行動が、最悪のシナリオを作っているのかもしれない。
俺が全ての成仏を願うばかりに、敵対勢力が出来てしまったと考えてもおかしくはない。
最初のコメントを投稿しよう!