学校と暗事

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居眠りから目を覚ました私は、授業中の暇つぶしが見つからず、左で頬杖をついて、教室の自分から右の方をぼーっと眺めようとして、驚いた。 隣に知らない男子が座っていた。年は見た感じ私たちと同じくらい。 少し考えて、転校生かな、と思う。 朝のHRと一限はきちんと起きていたのだから、私が居眠りしていた二限の始めあたりに入ってきたのだろうか。軽く検討をつける。 きっと寝坊でもしたんだろうな。 そこで彼への第一印象は「初めての登校日に遅刻してくるドジな高校生」と私の中で決まってしまった。
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