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「え、と…」
村野君の考えていることが全く分からない。
ありがとうが、さようならって意味に感じる。
ただ、声を出すことで繋がっていたいと必死だった。
「俺な…実は、告白されてんだ」
「え？」
「紗彩の事は忘れさせてやるって…」
「え、ちょ、何？」
私の驚きなんて軽く流され、続けて話しだした。
「で、その人が、紗彩と元に戻るの納得いかないって」
「じゃ、その人のことを気にして、会えないとか言ってたの？」
「理由の全部じゃないけど、少しくらいはある」
まっずいな。
非常に流れがまずい。
あまり聞きたくないけど、聞けってことだよな。
ってか、なんで変な気を使ってんだ？
「で、その人のこと、好きになったとか？」
そうじゃないって答えは分かってる。
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