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「いや。決めた事だから…みんなに認めてもらいたいからな…これ以上は、口論になりそうだから止めとこう…じゃ、また連絡するから」
一方的に電話を切った後、しばらく紗彩の部屋の窓を見つめた。
こんなに近くから電話してたとは思わなかっただろうな。
結局、会わなかったけど、正解だと思う。
顔見て話したら、何もかも許してしまったと思う。
この恋は、俺の一目惚れから始まった。
好みの顔してたから、会ったその日に好きだと思った。
見た目より中身と言う人がいるけど、結局は見た目だろ?
自分の嫌いな見た目の人には、そもそも声掛けない。
紗彩は、見た目だけでなく内面も申し分ないと思ってた。
今までは…
こういう風に言わないといけないのが辛い。
信じていたのに裏切られた…消してしまいたいが、ずっと残ってしまうんだろう。
人間として器が小さい。自分の愛した女性に対してこの感情…まだまだだな。
「さて、切替なきゃ…帰ろ」
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