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診察が終わり、俺が脳内一人漫才しながら、待合室で座って待っていると、今度は若い看護師さんがやってきた。 「隼さん、今日はこれから、あちらの診察室で専門医と話をしてきて貰いたいのですが」 「はぁ。あの、ここには俺みたいな患者は多いんでしょうか?見たところ、お腹の大きい人が多い気がするんですけど…」 周りを見れば、俺のようにお腹が大きな人が大半で。しかも何故か、女性よりも男性の方が多い! なんだ?今の世の中、俺が知らないだけで、男が妊娠するのが、当たり前になっているのか?! 「ここは、そういう患者さんが来る所なんですよ。決して、隼さんが特別な訳ではありませんから、あまり気にしないで下さいね」 気にするなと言われても……気にしない方が無理だろう。 俺は泣きたい気持ちで、専門医の待つという診察室へと向かった。
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