寝落ち

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寝落ち

ーーー止められない! ーーー止まらない! パンイチで布団に入る、冬の夜。 今日も、掛け布団と生足が密着して、1番自分が落ち着くポジションを探りながら、足を掻き分ける夜。 風呂上がりは、火照った足と冷たさを感じる布団が相まって、心地よい。 携帯をイジりながら床につけば、やがて睡魔が襲ってくる事を俺は知っている。 エアコンで温められた空間よりも 風呂に入り温められた体よりも 人に優しくされた時の暖かさよりも 何よりも温もりを感じる時は この冬の夜の、掛け布団である。 掛け布団が俺を暖かく覆いつくし、布団と足がベストなポジションを迎えて、睡魔が襲って来た時 俺はゆっくりと瞳を閉じるだろう 寝室のテレビと照明を消す事を忘れたまま
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