55人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「あなたが毎月私に今まで貸してくれたお金。この日まで使わずに持ってたの」
「マジか、お前!!!」
「あなた、興味ない事には使わないんでしょ。でもこのお金はあなたのものであって、私のものでもあるわ」
「ここ数日、彼女は何度もこちらまで足を運んで頂きましたよ。ドライブデートに彼女、憧れをお持ちみたいで。彼氏さん、お車お持ちではないんですよね?彼氏さんと車で一緒に行きたいんだけど、無関心でなんて愚痴も言っちゃってたり、、、今日もサプライズで驚かしたいんだって」
「ちょっと、恥ずかしいじゃないですか、店員さん、止めて下さい」
彼女がこんなに恥ずかしそうにしてるのを初めて見た。
初めはレンタカーでもいいじゃないかとか冷静に考えたが、何よりここまで俺の事を慕ってくれてる事が嬉しく、彼女が愛しくなった。
「それで、どれがいいんだ?もう決まってるんだろ、車」
俺がそう言うと、彼女は嬉々として店員が「ご案内します」と俺達を案内した。
「これか?」
「うん!」
軽自動車、ピンクのMiraだった。
「じゃあ、これからはこの車で迎えだったり、デートしようね!」
「構わないけど、車どこ止めるんだ」
「どこって、あなたのアパートに駐車場あるじゃん。あそこ空いてないの?」
「あそこは、埋まってるぞ。たしか」
最初のコメントを投稿しよう!