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【千里の部屋】
「ねぇ、千里。」
あかねが千里を呼んだ。
「ん?どうしたの?」
「私の悩みを聞いてくれる?」
あかねが不安そうに言う。
「えっ、また何かあったの?」
千里が聞くとあかねはこう言った。
「実は私…最近、人間関係が出来なくて…。」
「それでどうなったの?」
「私…人と会うと何だか嫌な感じがするし、
「正直限界かな?」って思うと胸が苦しくなる。
千里は人間関係は多分、無いと思うけど、
まさかあったりして。」
あかねは本当の自分の弱さを知った。
「私は全然、人間関係は無いよ。
ほら、みんないい子ばっかりだからさ、
でも…確かに私もあんまりいじめは
してほしくない。」
千里はそう言うとあかねは涙が溢れていった。
「えっ、あかね?まさか泣いてる?
ちょっと待って。」
「うん、ごめんね…あんまり
思い出したくなくて…。
でもこれが私の経験した事だから…。」
千里は泣いている
あかねの背中をゆっくり叩いて
「大丈夫だよ。」っと抱きしめた。
「ありがとう、千里…。」
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