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「千里ー!あかねちゃんー!夕飯出来たよ。」
下から母親の声が聞こえた。
そして二人は「はーい!」って返事をした。
【リビング】
「今日の夕飯はあかねちゃんが大好きな
唐揚げだよ。」
母親が言うとあかね嬉しくてたまりません。
「ありがとうございます!」
「あかね、食べよう!」
「うん!」
「いただきます。」
「いただきまーす!」
「はい、召し上がれ。」
母親はソファーに腰をかけて
二人が楽しく夕飯を食べているところを見た。
母親はまるでもう一人の可愛い娘が来たと
思っているはず。
「あっ、お母さん!
あかねにゼリーを1つあげて欲しい。」
千里が言うとあかねは
申し訳なさそうな顔をしている。
「わかったよ。さぁ、あかねちゃん、
どんなゼリーにする?
みかん?パイナップル?どれがいい?」
母親があかねにゼリーの種類を見せてあげた。
「私、みかんゼリーにします。
こう見えて私はみかんが大好きなので、
実家は静岡県沼津市に
ある小さな海辺の町内浦に住んでいます。」
「すごい、じゃあ、みかんがたくさん、
取れるって事だよね?」
母親があかねに聞くとあかねはこう言った。
「はい、松月って言うお店の近くに、
確かみかん畑がありますよ。
私の知り合い松月で働いている人がいます。
明日電話で交渉してきます。」
あかねは礼儀正しく言うと母親は
「あら、ありがとう。」って言った。
「みかん畑…、あかね!」
「ん?何、千里。」
「私もみかん食べたい。」
「わかったよ、いいよ。
じゃあ次は千里がお泊まりに来た時に、
たくさんみかんを仕入れてくるから、
楽しみに待ってていて。」
「わーい!ありがとう!」
「お母さんもみかん食べたい!
みかんを食べると風邪の予防とか
肌が気になる人にもオススメらしい。
お母さん、美しくなりたい。」
「いやいやいや、お母さんはもう、
十分美しいから、それに毎日、
みかんを食べていたら
みかん怪獣になっちゃうよ。
なんちゃって…えへへ。」
みんな、静岡県のみかんを食べたいみたい。
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