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【小泉家】
「はぁ~…何かやる事がない。」
千里は回転する椅子をクルクル回しながら言う。
「千里ー!今日は日曜日なんだから、
たまには出掛けたらどうなの?」
リビングから母親の声が聞こえたけど、
千里は部屋から一歩も出ようとしない。
「え~っ…私、今日そんな気分じゃないから、
出掛けない。」
千里が言うと母親はわざとこう言った。
「あら、今日はみんなでおばあちゃん家に、
遊びに行くのに千里だけ家で留守番だよ。
いいの~♪」
母親が言うと千里はこう言った。
「えっ?おばあちゃん家?!
行きたい!行きたい!」
母親はニヤリと笑って作戦大成功。
「やっと降りてきたね、
早く、朝ごはん食べなさい。」
母親がそう言うと千里は椅子に座って
朝ご飯を食べ始めた。
「ねぇ、お母さん。お父さんは?」
千里が母親に質問をすると母親はこう言った。
「お父さんは今日、お仕事が忙しいから、
なかなか家に帰って来れないんだ。
でも仕方ないでしょ?」
母親がそう言うと千里はお父さんに会ってない。
「そうだね、ごちそうさま。」
「あら、もういいの?」
「うん。」
千里は食べた食器を台所に置いた。
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