俺とアイツ…皇side

1/10
前へ
/320ページ
次へ

俺とアイツ…皇side

……… そのメモには こう書いてあった… 『先生へ おはようございます。 先に駅で待ってます。 気をつけて 戸締り忘れずに お願いします。 あきらより』 朝食も用意してあったけれど ゆっくり食べていたら 間に合わない 仕方ない… あきらには後で謝ろう 冷蔵庫から牛乳パックを取り出し コップに注いで飲んだ シンクにコップを置いて 洗面所に向かって 顔を洗い ハミガキした 髭剃っておいて良かった… 急いで着替えて 財布と携帯を ジャケットのポケットに 突っ込み… 靴を履き あきらに言われた通り 鍵をかけ 早歩きで 駅まで向かった 待ち合わせ時間まで 後…5分 ギリギリ間に合うか 間に合わないか… 俺って 最低な男だな… 歩きながら思った… 最近のあきらの変わりようには 驚いていた でも…敢えて あきらに何も言わなかった 時々…食事をしながら あきらは何か言いたそうだったことは 表情から伺えたのに… ………
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2709人が本棚に入れています
本棚に追加