俺とアイツ…皇side

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……… 俺はその姿に ドキッとした… こんなことぐらいで 泣くなんて 思ってもいなかった… あきらが悪いわけじゃない 俺の健康管理が悪いのに… 「あきら…泣くなよ?」 「…うっ…だって…先生が… 倒れたから…びっくりして… 私が…誘った…から… ごめんなさい…」 今日のあきらは小さく見えた… 俺は…自然と抱きしめていた 「あきらは…悪くない… 俺が…悪いんだから…」 あきらの頭を撫でながら 話をした… 暫く…そのままでいると 「…先生?」 泣き止んだのか あきらは鼻を真っ赤にさせながら… 俺を見上げた 泣いてたのに そのあきらを可愛いなって 思ってしまうのは 俺の心に変化があったのか? 「大丈夫か?」 俺が聞くと コクっ…と頷いた 俺の体調のせいで 中断し…帰ることになってしまった… 悪いことをしたな… 帰りのバスの中で 「あきら…この埋め合わせは 改めてな?」 俺が言ったら あきらの顔に笑顔が戻って 「本当ですか?」と聞いてきたから 「当たり前だろ?」と答えた… あきらは 元気になり 家に着くまで 色々と話をした… こういう時間も大切なんだと 気がつかされた日だった… ………
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