先生と私

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……… 先生の考えてることが 分からない… お皿を洗い終えてから 「ありがとうございます。」 私がお礼を言うと 「…おぉ、あきら… 熱いお茶淹れてくれるか?」 「はい…」 お茶を淹れて 先生に渡すと 「サンキュ…」 と言って 湯呑みを受け取った 先生が部屋に向かって歩きだした その背中を見ながら 「先生?」 声を掛けてしまった 「ん?」 先生が振り返り 首を傾けながら聞いてきた 「…今日は 仕事しちゃダメですよ? ちゃんと体、休めてくださいね…」 「それなら…俺のこと 見張れよ?」 うっ… また変なことを言う… はぁ… 「どうして… 今日の先生…変ですよ? 熱でもあるんですか?」 「熱なんてない… 俺が…変なのは あきらのせいだろ?」 「…それ、どう言う意味ですか?」 私のせいなんて… ちょっとは嬉しいけれど… 心の底からは喜べない… ………
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