先生と私

7/36

2705人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
……… 先生がキッチンに戻って来て テーブルに湯呑みを置いた… …そして ゆっくりと私に向かって話しだした 「…お前が…ここに来た時から 俺の心の中が 少しずつ変化したのかもしれない… 最初は男だと思っていた …でも あきらが…女だ分かってから 変に意識しないようにしたけれど それが逆効果で 意識して… お前と俺の関係は 家政婦と雇い主だと 思っていたのに… 今日のことで… 俺は…なんとなく自分の心に 気づいたと思う…」 「…それって…」 「…あきらのこと 好き…だと思う… でも…俺の中では 過去の恋が整理出来てなくて お前のこと まだ…受け入れることが 出来るか不安なんだ… お前のこと 傷つけたくない…」 「先生…大丈夫です。 先生に傷つけられても…」 先生が近づいて来て ギュッと抱きしめた… 「今は…ここまでが限界だ…」 先生が少し震えてるように感じた 「先生… 今は好きって言ってくれた ことが…十分嬉しいです。」 私も先生のことを抱きしめ返した… ………
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2705人が本棚に入れています
本棚に追加