エピソード0 銀と黒の交わり

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ガサガサッ。 再びビクッと体に緊張がはしる。 が、先程の茂みから姿を現したのは銀色髪の少年だった。 何もなかったように私の前に座り込んで、ポケットから出した白いハンカチで顔を拭ってくれた。 全身をくまなくみて 『よし。怪我はないな。』 その一言に安堵したのかポロポロ涙はとめどなく流れた。 「…あ。あり…かとう。」 『別に。お前を助けたわけじゃないから気にするな。あと、人間に名乗る名は持ち合わせていない。これもまた戯れだ。』 ぶっきらぼうに語る少年。その間も服の汚れを払ってあげたりしている。
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