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食事など、そこらの道端にでも転がっていよう、などと思ったのが間違い。落ちているのは、今しがたポイ捨てされたたばこの吸い殻程度。
食べ物と形容できるものなど、辺りを血眼になって探そうとも見つからん。
おまけに、最近の子どもというのは、容赦ない言葉をぶつけてくるものである。
『うわっ!? なんだ、この鳥! ダチョウとクジャクを足して2で割ったような顔だな!』
『きもっ!? ダチョウとクジャクを足して2で割ったようなキモイ顔の鳥、見たことないぞ!?』
『ママー! ダチョウとクジャクを足して2で割ったようなキモイしクサイ鳥がいるよー!』
……ば、罵倒が痛い。というか、それは果たして罵倒なのだろうか。
まあ、まだ子どもだから許そうではないか。吾輩はこれしきで怒るほど、心が狭い七面鳥ではない。
が、問題はこの後の母親の反応である。
『しっ! 見ちゃいけません! ダチョウとクジャクを足して2で割ったようなキモイしクサイし頭の悪そうな顔してる鳥なんて見ちゃいけません! あなたたたちも頭悪そうな顔になるわよ!?』
『『『えー! 頭悪い顔だけはいやーっ!』』』
もう泣いてもいいんじゃないだろうか……。
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