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、、、、ちょっと待て。それはおかしい。
あの時そう言えたなら、少しは楽になっただろうか
いや、もしかしたら全てが救われていたかもしれない
だが悲しいことに、その時の私は何一つ言葉を発することが出来なかった。
相手が平然と嘘をついていることに、反論できなかった。
息をするのも辛くて立っているだけで精いっぱいだったのだから、仕方ないことだろう。
それに、今の私が事実を言ったところで火に油のようなもの。
このことを知っているのは、せいぜいクラスの中で二人くらいなんだから。
、、、私を指さす彼女が、この絵具で色を塗れと言ったことなんて。
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