第1章 色彩

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もうあんな失敗はしない、そう心に決めて大きく息を吐く。頭に思い浮かんだのは、まだ新しい中学の時の記憶。それを無理やり抑え込むように、明るくなるスイッチを入れた。 「----っ!?」 その瞬間、思わず立ち上がる程の衝動にかられた。なんとか足で抑えるも、プラスチックで作られた椅子はガタガタと大きな音を立てて揺れる。一気に視線がこちらに向くどころか校長先生の話までもが一瞬止まり、冷や汗が流れた。 「(あの人、、、私のせいで遅刻寸前だったんだ、、)」 学校のしおりの項目の中に新入生と生徒会の集合時間がかかれているところがあって、そこを見て驚愕する。 、、、後で謝っておこう そう思いながら私は、顔で手を覆いながら入学式が終わるのを待った。
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