カメラワーク 2

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ここまで言われたら、流石に言わないわけにもいかない。正直真白にこのセリフを言うのも中々恥ずかしいが、演技の練習だと思えばなんとか乗り切れるだろう。ああでも、夏休みに告白されたときは結構辛かったな。 そう思いながら、俺は大きく息を吸った。少し高めに設定していた冷房の風が胸いっぱいに入り込み、思わずむせかえりそうになる。 いっそこのまま、痛みも幸せもすべてがごちゃ混ぜになってくれればいいのに。 そんな願望と、少しばかりの弱音を込めて。 いつも通りに戻るために精一杯背伸びをしながら、俺はその言葉を口にした。 「『ーーーー好きです!俺と付き合ってください!』」
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