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でも、人生の卒業アルバムというのはそういった普通のアルバムとは違い、昭和〇年五月、平成〇年一月というように年号と月ごとにページが区切られている仕様なんだそうです。
そして、そこに載せられている顔写真も老若男女、生まれて間もない赤ん坊から卒寿を迎えていそうな老人まで様々な人が一緒に写っているというのです。
どうして、そんな作りになっているのか。そして、つまるところこの人生の卒業アルバムというのはいったい何なのか。
名前を読んだ瞬間に、ピンときた人もいるかもしれません。
この人生の卒業アルバムというのは、既に亡くなった、この世から卒業してしまった人たちが載せられたアルバムなのです。
例えば、平成一年の一月ならその一ヶ月間に亡くなった人たちがクラスごとの写真みたいにまとめられ、二月ならまたその一ヶ月の間に亡くなった人たちがまとめられ、といった具合に。
この話を聞いたとき、わたしは一つ大きな矛盾があることに気づいて友人へ問いかけました。
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