第3章   魂のかけら 2

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それでなくともヴァシュロークはセレの主治医だ。『治療』だと偽ってセレの体内に入れる方法はいくらでもある。 …セレ様の体内に既に『黒』あるいは『紫』の雫玉がある可能性は高い… 『黒い雫玉』を作る…つまり全魂を封じ込めるということは製作者の死を意味する。 『紫の雫玉』なら魂の一部を封じるのだが、やはり寿命が短くなる ヴァシュロークはセレが魔法石を宿した直後に亡くなっている。 「…大変だ…」 トアンは背筋に冷たいものを感じた。
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