一碧の朱いぬくもり

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 そんな心とリンクしたかのように、お腹の痛みが強くなる。 「どうしたの?」  私が見せた一瞬の表情さえも見逃さず、声をかける。  多分、ここで痛いことを話したら絶対に帰らされる。だけど、そんな痛みより朱音先輩の姿を見ていたいという気持ちの方が強い。 「いえ、なんでもないです。行きましょう」  痛みを忘れようと自己暗示もかけながら、朱音先輩と運動場へ向かった。
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