1人が本棚に入れています
本棚に追加
「検診のお時間ですー」
看護師のお姉さん登場。
「お熱を計りますね。ぷ」
そこ笑っちゃダメだろ。ちゃんと仕事しろよ。
すると看護師は顔を赤らめて恥ずかしそうに俺に言った。
「おチ◯チ◯見えてますけど……」
看護師と晴海は壁の方を向いて肩を震わせている。最悪だ。
「なぁ、晴海。笑ってもいいから教えてくれないか?どうなってるんだ?」
晴海は笑うのをやめて若干無理矢理に真顔になった。
「お兄ちゃん、事故にあったんだよ。それで救急車が来たけどどこの病院も受け付けてくれなくてさ、それでこの病院が引き受けてくれたの」
よくある話だな。
続けて話す晴海。
「それでね、事故の時に下半身がぐしゃぐしゃになってて、ここのお医者さんが切除するしかないけどその後はどうしますか?って」
何となくまさかではあるが読めてきたぞ。にしてもこの馬をどこから……
さらに話を続ける晴海。
「でさ、ここ動物病院なの。それでパパが偶然に馬の死体を見つけて、ケンタウロスに出来ますか?って」
おやじ、面白すぎで迷惑だ。でも、なんか変だぞ。
「晴海、何となく思ったんだけどさ、馬ってこんなに小さくないよな?」「そう!大変だったんだから!最初は馬とくっ付けたんだけどさ、馬って結構デカいんだよね。お兄ちゃんって結構貧弱じゃん?すっごくバランス悪くてさやり直したの。で、パパがわざわざイギリスかどっかあっちのほうまで行ってさ、いい感じのポニーを見つけきてくれたの♪」
そこまでする時間があったんなら、いっそ人間の下半身はありませんでしたか?
最初のコメントを投稿しよう!