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光があり、天地に別れし水に乾く。萌ゆる草花の若い香りが漂えば、太陽と月が巡り、七日の果てに眠りが訪れる。
そうして出来上がった世界のなんとも美しいこと。山頂から見下ろすは溢れんばかりの輝き。
空の空、天空に住まう龍は春色の思慕の情を世界に抱く。
故に天原の果実を堕落させた地に這う蛇、大水の方舟に怒りの終わりを告げた鳩の姿を真似て、龍は善悪と平和の形を身に纏う。
柔らかな羽毛、しなやかなからだの神々しさたるや。
淡い薄荷色の君は、無花果の名を持つ。7日の後の28日後に、龍は世界に降臨された。
龍は言う。
「我が声に幸あり。我が目の届く限りに幸あり。」
天を求め四散し言の葉のどれもが、無花果の君を讃えた。龍の祝福に雅歌を紡ぎ、羊を屠る。
龍はそれを見て良しとし、恩寵の豊かな世界に慈愛を祈り捧ぐ。そうして生き物は増え、地上は広がっていった。
-龍と世界 創世記13章1節-
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