早世の花嫁

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秀司さんからの甘い誘いを私が断る事なんて出来っこない。 だって心も体もとっくに秀司さんに溺れてしまっているのだから── 「んっ…」 「はぁ…さっちゃん…」 寝室のベッドで秀司さんから優しく丁寧に愛される。 私の全然色っぽくない体を「凄く綺麗だ、柔らかいね」と囁きながら其の大きな掌と熱い舌で愛おし気に触れられた。 初めての行為ばかりなのに何故か怖さというものはなく、其れ処かもっともっと秀司さんにこの体を愛してもらいたいと思ってしまうほどだった。 行為が進むにつれて秀司さんが私に囁く言葉は羞恥を感じるほどに甘くなって行く。 「本当に可愛いね…さっちゃん」 「っ」 「はぁ…夢のようだよ…こんなに素敵な女性が僕の奥さんだなんて」 「しゅ、秀司さん…恥ずかしい…です」 「ごめんね、なんだか感慨深くて。ずっと…ずっと夢見ていたから」 「…ぇ」 「さっちゃんを愛しているって事を思いっきりこの体に刻み込みたいって」 「!」 秀司さんの気持ちを知って嬉しいのに恥ずかしくて、幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうだった。 「さっちゃん…ゴム、しなくてもいい?」 「え…」 そっと頬をひと撫でされながら囁かれた。 「さっちゃんの中に何も着けないで挿入りたい」 「…秀司、さん」 「其れに…赤ちゃん、欲しいよね」 「!」 「あ、さっちゃん、一層赤くなった」 「しゅ、秀司さんっ」 少しだけ緊張していた気持ちは和らいだ。 「さっちゃん…愛しているよ」 「私も…大好きです、秀司さん」 重なる唇と擦れ合う舌。 お互いの指を絡めギュッと繋がる。 この世の中にこんなにも愛おしい行為があったのだろうかと思うほどに私は秀司さんにドロドロに愛された。 私にとっては秀司さんの新しい面を見れた事が嬉しくもあり、驚きつつも幸せな一夜となった。
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