第2話 絶望の海

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第2話 絶望の海

 午前九時。枕元に隠してあるスマホが振動する。  誰だろう? 無意識的にそんなことを思いながら、スマホを左手におさめて電源を入れる。  スマホを所持している若者世代には、いまやなくてはならないメッセージアプリ、『L』に《1》のマークがついていた。  この通知だけでは、誰からなのかわからない。慣れた動作でアプリをタップしてみると、愛花-aika-公式Lアカウント。に《1》のマークがついていた。  何だろう? 新曲のお知らせだろうか? そんなことを思いながら意気揚々とタップする指は、心なしか弾むように感じる。  だがその浮かれた気分は一瞬にして粉砕してしまった。  そこには、想像もしていなかった知らせが淡々と綴られていたからだ。
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