【知らない方が幸せ】

7/10
前へ
/10ページ
次へ
 今の話を聞けば、夜の学校に忍び込んだA氏は別の世界に行くこともなく、今ここにいて、ワタシと話をしている。  ならば最初にA氏が話してきたものは“デタラメ”であることが分かる。  デタラメ――そう確信したワタシは、A氏を置いて行ったその彼等のことについて、A氏と共に文句を言っていた。  そうしてA氏との話は終わり。  そしてその話題はいつしかワタシの脳内から消え去り。  やがて――ワタシ達は卒業した。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加