第4章 エンゲーム・タッグポーカー

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 仮の王から拾われたカードを渡され、受け取る。さらに、田村からも受け取る。  最後に森から拾ってもらったカードを受け取る。 「あ、あとこれと……」 「……悪いな」  森から受け取ったカードも合わせてひとつの束をもう一度作る。角を整えて……再びシャッフル。 「手間取った、申し訳ない……カットをお願いします」  そう言って圭は田村に束を渡す。田村は束を受け取るとちょうど半分位で山を二つわけ、下の束を上に持ってきた。  カット終了。 「では……四回戦目を」  ……そのまま四回戦、そして瞬く間に五戦目が終了してしまった。  結果としては二勝三敗。これだけ聞けば接戦中だと思えるのかもしれないが、チップの数は全然違う。三十枚あったハンデもあっさり逆転、奪われていた。  二戦勝利しているがこれはどちらも相手のフォールによるもの。  逆に敗北の残り二戦は文字通り惨敗だった。特に五戦目はお互いツーペア。ジャックハイ※のツーペアだったので、こちらとしてここは攻め時だと掛けチップを張ったものの、相手はQハイのツーペア。 ※○ハイ:役を作る上で、組み合わせの中で一番高いランクを○に入れて言う。 (例1:J・J、K、5、4(ジャックハイのワンペア)、  例2:8・8、9・9、2(9ハイのツーペア))     
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