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そんな青山課長の言葉に、そこにいた部下全員が乗ったのは、ちょっとした連帯感を覚えたから、かも知れなかった。
さらに、その時、たまたま通行人が皆無だったからだろう。
青山課長は、周りを見て、
「あの看板の後ろまで運ぼう」
その看板とは、数メートル先にあるパーキングの看板で、すぐ後ろは空き地になっていた。
だから全員で頑張れば、なんとかなる距離だった。
「いいか、無理するなよ。少しずつ進めばいい。足をはさまないように気をつけろ。行くぞ。せーのっ!」
と青山課長は、指示だけでなく、みんなと一緒に車を持ち上げた。
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