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「ところでさ、俺は誰を誘ったらいいの?」
「そこは…気になる人を!」
「え…」
丸投げかよ!という視線に察知したのか、
「うーん…巧真と仲良しの女の子…うーん…誰だろう?」
「仲良しの女子なんて、そんな特定的な人…たぶんいないと思う」
うん、その辺俺頑張ってなかったし
「じゃー…うーん…」
《ピコンッ》
「あ…LINEだ」
「おん?」
こーゆーときって…なんか…
変な勘が働くよな。
俺はそっとスマホの画面をタップする…
『巧真くん、
今度あいてる日
一緒に遊園地行かない?
友達も一緒でいいからさ』
唐突だ…←
そしてやっぱり先輩だったか…←
「なになに?だれだれ?」
ヒョコヒョコしながら聞いてくる笙太に、
「あー…賢人先輩から」
「え!やっぱ仲良しじゃん!」
「え…あーうん。
今度、遊園地行かないかって、誘われてさ」
笙太の告白&ぶっ倒れ騒ぎでそれどころじゃなかったよ…
先輩…かぁ…
「…石川先輩…誘う?」
笙太が神妙な顔付きで言った。
「…え、…でも…白石先輩って…たしか…」
「いや!ここは…男として石川先輩より良いとこ見せつけて、白石先輩をモノにしようと思って」
いつになく精悍な…
「…でも賢人先輩…たぶん良いとこしかないよ?
笙太よりも百倍はカッコイイし…」
「ぐっ…えぐらないで…」
「あっ!ごめん…無意識で…」
「…でもいいの。白石先輩が石川先輩を好きなら好きで、その場で俺が告白したらどうするか知りたい…」
「強いな、笙太
格好良いぞ」
「だから協力して!」
「は?」
「だって…せめてあと女の子一人は必要だし…白石先輩一人じゃちょっとさ…」
「うん、それ俺もちょっと思ってた」
どうするか?
女の子…ねぇ。
『先輩へ
笙太と一緒に遊ぶ約束してるんです
あと、白石先輩も誘う予定で…
もし、良かったら…
先輩も友達とか一緒に来てくれたら嬉しいです』
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