第1章 眠り姫は秘密の部屋へ

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その日はすごく眠かった。 昨日も一昨日も徹夜続きで、ていうのも実は俺小説書いてましてね。 それは別にどうでもいいんだけど、午後の授業出られそうもないから ただいま、サボって学校散策中 (どっか空いてるとこで眠りたい) どうなんだ、俺。 けっこうぶっとんでるよなぁ。 でも意外と俺が馴染めるこの学校も結構ぶっとんでたりするのです。 そんな迷える一生徒、有岡巧真(ありおか たくま)は、旧校舎の和室にたどり着きました。 こんなとこ、あったんだー。 思いの外、ふわふわした絨毯みたいなのの上に靴を脱いで転がる。 木枠の天井を見上げたとき、すぅっと眠気が最高潮になった。
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