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休んでていいと言われたから、笙太と一緒にさっきの場所に行こうと思ってたら、
笙太がそこを通り過ぎてどんどん進んでいく。
「笙太?どこ行くんだよ?」
呼びかけると、振り返って一言。
「水。」
「ぁあ、水ね、俺も行こー」
二人でグラウンドから直で行ける水飲み場に向かう。
水飲みに行ったのは俺たちだけみたいで、
(Cチームは水飲むほど疲れてないからね)
グラウンドを抜けるとAチームの熱血的な声も小さくしか聞こえない。
「巧真、俺…」
水飲み場まで来ると、水を飲むこともなく立ち止まった笙太。
「どーした?」
「…」
しばらくの間、口を開いては閉じて、また開いては閉じて、を繰り返していたが
ついに思いきったように言った。
「…、告白、しようと思う。白石先輩に」
「ええええ!?」
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