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そんな冷たくて仲間内以外には無愛想な王子様が、本当にあの手紙を書いたのか?冗談めかした告白文を?
なんかそっちこそ信じらんねぇよ。
もしそうだとしても、よく知りもしない俺に何の用だってんだよ。
石川先輩は俺の事知ってたのか?
いやいや、俺そんな目立つやつでもないし。
それにあの手紙の中といい、あの手触りといい、すげぇ優しい人だと思ってた。
なでられて眠ったほどだし。
「石川賢人って2人いんのか…?」
あり得ない説を小さく呟くと、それを聞いた笙太が目を輝かせた。
「巧真と石川先輩てどんな関係なの??なんなら、会いに行く?俺も白石先輩に会いたいし!」
本音が混じってるの、君の心の声が。
前のめりで「会いたいし!」じゃねーよ。
「白石先輩に会いたいだけだろ。やだよ、3年生の棟は遠いし」
和室に紙袋だけ置いてきちゃダメかな、
失礼か。
すごい失礼だな笑
「遠いから普段行けないんだよねー。」
近かったら行ってるのか。
ストーカーか。
でも行かないと直接は返せないよなー、このパーカー。
「行くかぁ…。」
昼休みの時間にしよ。
「俺も!」
だろうな。そう言うと思ってた。
「じゃ、昼休みに。」
「そーだな。」
はい、ただいま昼休みに会いに行く事が決定しました。
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